温度する君

街灯が落とす影が 雪を少しだけ照らして 君の笑った夜の温度を 思い出してしまう ポケットの奥にまだ しまい忘れた気持ちが 冷たい風と一緒に 胸の奥で揺れている 君がくれた言葉たちは 今も灯りみたいで 触れたら消えそうで ずっと怖かったけど メリークリスマスなんて 言えるほど強くはなくて 冬が来るたびにまた 君を思い出してしまう 白い息に浮かぶ名前を そっと飲み込んで歩いた 君がいない景色でも 僕はまだ君を探してる 雪の粒が積もるたびに あの日の影が揺れて 胸の奥のかすかな温度が まだ行き場を失ったまま 触れられない面影だけが 掌をすり抜けていく 君のいない夜でも 息をすれば消えきらなくて 時間だけが静かに 僕らを置いていくけれど メリークリスマスなんて 言えない僕の弱さごと この季節がまた 君を胸に連れてきてしまう 街の灯りが滲むほどに 涙が落ちてしまいそうで それでもまだ心のどこかで 君の未来を願ってる 時間だけが静かに 足跡を消していくようで 触れられない想いが 胸の奥で凍えたままで それでもどこかで君が 笑っている気がして 名前を呼ぶ声だけが 冬に溶けず残っている 君のいない冬がまた 世界の音量をひとつ下げて 触れられない記憶だけが 僕の鼓動を代理している 肺の奥でまだ 君の温度が季節をゆっくり反転させて 白い息の隙間から 君の未来を覗いてしまう 名前を呼ぶたび 昨日と明日が目を合わせて 戻れない日々ほど なぜか優しく肩に触れてくる メリークリスマスの言葉が まだ喉で凍ったまま 胸の灯りが今も 影のかたちを君にしてしまう 願いごとの残り火を そっと両手で包んでみたら たとえもう届かなくても この心は君を温度してるみたいで

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